賃貸経営において、入居者が退室するごとに行う原状回復工事があります。
短期間の入居ならルームクリーニング程度で済む場合が多いですが、2年以上の入居期間の場合
床のカーペット、畳、壁天井のクロスなど生活の汚れ等により交換や張替えが必要になる場合が少なく
ありません。
弊社では、入居前の室内の状態を100項目以上チェックしたリストを作成し、また内装状況を写真にして
保管しております。入居者退室時の引渡しの際、入居前の状態と詳細に比較することができるため
汚損や破損等の原因が入居者の使用上の過失によるものか、自然な経年劣化によるものかを容易に
判断することができます。また、判断材料が多い事で入居者にもわかりやすく説明する事ができます。
工事内容においてオーナー様、また入居者がご負担するべきかは国土交通省の指標である
『賃貸住宅トラブル防止ガイドライン』を基準としております。
入居者退室時の室内状態を迅速にオーナー様にご報告し、工事必要箇所を提案させていただきます。
また、今後の入居募集においてプラスとなる工事があれば、積極的に推奨させていただいています。
入居希望者をご案内する際、綺麗な状態で物件を御覧いただき、少しでも成約につながるよう
工事内容が決定してから5日以内(ワンルームの場合)に工事を完了できるよう心がけています。
内装工事後の室内写真例
『リノベーション』という言葉をよく耳にするようになったのは、数年前からの話です。
リノベーションとは、既存の物件に大規模な改装工事を行い、より機能的に使いやすく、より快適に
生活できる様、内装材や建具、住宅設備機器を一新し、資産価値も向上させる事です。
特に築20年以上経過した建物において行われることが多く、現状の内装を解体し、台所、浴室、トイレ
等の水廻りや、エアコン、照明等の設備機器、建具や床、壁、天井等の内装材の仕様に至るまで
デザイン性が高く性能も良いものを使用するため新築当時同様に、またはそれ以上に物件の価値が
高まることになります。
具体的には、バストイレ同室を独立型への変更、和室から洋室への変更、3DKや2DKの間取りを人気
の高い1LDKに変更したり、バリアフリーやSOHO型(住居兼事務所)へ用途変更する等、様々な企画を
させていただいており、入居率の向上と家賃収入も向上させる事に繋がっております。
時代の流れによって需要も変化します。リノベーション工事を行う事によって、他物件との差別化を図り
オーナー様の資産を最大限生かせるように提案させていただいております。
■ 施工例
○トイレ
○浴室
○キッチン
建物は、降雨や紫外線等により年数の経過とともに劣化が進みます。
一般的な建物は築10年から15年くらいで下記のような様々な劣化状況が見受けられるようになります。
早めの修繕がオーナー様の大切な資産を長持ちさせる秘訣です。
こんな症状が出ていたら危険信号です!
【チョーキング現象】
紫外線の影響により、塗装面をさわると粉化した塗料が付着
します。
一般的に塗料の性能が低下して壁面の保護、美観が保てません。
【クラック現象】
地震、風による建物の揺れ等により発生する外壁のヒビです。
雨水が浸入します。ひどくなると内壁まで漏水する事もあり
木部が腐り始める事もあります。
【シーリングの破断現象】
建物自体の揺れ、防水切れによる外壁ボードの反りや伸縮により
発生する、防水の為に充填しているシール箇所の破断現象です。
放置すると雨水が浸入します。ひどい場合塗装以上に修理費用が
かかります。下地の防水紙が見えているようなら早急な対応が
必要です。
【カビ・コケ現象】
周囲の環境(日当りが悪く、植栽が多い等)や外壁面の劣化
が原因で発生します。
劣化の進行が進みやすくなり、美観も保てません。
【屋根瓦の劣化現象】
5年に一度は点検されるをお勧めします。放置すると雨漏りによる
修理や、ひどい場合は葺き替えが必要になります。瓦屋根の場合
家屋に大変な荷重がかかるため漆喰の点検と建物自体の歪み等
点検が必要です。
■ 施工例
○横浜市アパート 築18年
○渋谷区マンション 築22年
○東久留米市アパート 築23年
外壁の保護や美観を長期間維持する為には、外壁の塗装を繰り返し行う事が一般的です。
広く使用されている材料ではウレタン塗料(寿命5〜8年程度)やシリコン塗料(寿命10〜12年程度)
を使用します。最近では高寿命製品のフッ素塗料(寿命15〜20年程度)も広く普及しています。
短寿命製品ほど1回の施工費は安くなりますが、施工回数の多さを考えると高寿命製品の方が
安価と言えます。
上記のような塗料を更に長持ちさせ、ランニングコストの削減と美観を保持する為に使用する材料が
光酸化技術を使用した「チタニア・ハイコート」です。光酸化とは、一般に知られている「光触媒」に
含まれる酸化チタンを使用した材料ですが、性能と性質が大きく異なります。光触媒は付着した汚れを
「太陽光」で分解・浮き上がらせ、「雨水」で洗い流す仕組みになっています。しかし、万能に感じる
光触媒にも弱点が有り、「光」と「水」が無ければ防汚性能は発揮されません。場合によっては、素材
自体にダメージを与えてしまいます。
その弱点を克服したものが「光酸化」です。例えば汚れ(N極)と素材(S極)を磁石と考えた時、N極と
S極は互いに引きつけ合いますが、光酸化を施工する事で電極の性質を変えて汚れと素材を反発
させます。根本的に「汚れを付けない」のが光酸化です。
現在、建築業界から注目されている施工法のひとつです。
建物診断を無料で行っております。お気軽にご相談下さい。